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2011年10月22日 『伊南川100kmウルトラ遠足』 最終章

<最終章>
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60kmから先は事前に経験者から「きついよ」と言われていた『尾瀬・小繁ライン』400メートル以上の急な登りです。最後の激登り。後に激下りがあることを知っているとげんなり度倍増です。海宝さんここでもニクイ!

端から登りは走らない予定。むしろゆるりとした気分で挑みます。見通川の上流に向かう峠越。これから登って行くつづら折の道路を見あげます。日の陰り始めた空は冷たい表情で紅葉した木々を彩ります。高度も上がりひんやりした空気に、コントラストのはっきりした空の青と山のオレンジ。美しくて険しい表情です。

気力も脚力も落ちてきましたが、ひたすら早歩きで歩を進めます。前後のランナーとかなり間隔は開いていますがおよそみなさん同じ戦法と見えます。止まっては腰に手をあて上を見上げています。きっと溜息もついているにちがいない。みんな同じ。
眺望の開けたところ、方角的には会津駒ヶ岳の方向でしょうか、山肌に夕陽を浴びてそびえ立つ高い山が見えます。ああ、なんて神々しいのだろう。そして同時にすごく寂しく不安になります。

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下りになっても重い足取りは変わらず。またお腹も少し痛くなってきて、とにかく次の「エイド・エイド」。と唱えながら下りていくと遠くから自転車で登ってくる人が。今回Think the Earthの取材と応援に来てくれていたケンジさんです。ありがとう!しばし話をしながら伴走してもらいます。その間私の目は彼が乗ってきたMTBをちらちら。「ああ、彼のMTBを奪い取ってこの坂を激走で下りれたら。。。」邪な考えが頭をよぎります。いけない。いけない。

次のエイドが77km地点。ここまで伴走してもらい、無事におトイレ休憩と栄養補給をします。私はパワージェル等が好きではない為、栄養補給のほとんどは各エイドのフルーツでした。低燃費のエコ体質で良かった。




さて、残りが23km。これはもう普段のトレーニングで馴染みのある距離です。頑張って走れば制限時間にぎりぎり間に合いそう。正確に測っていませんが、ここからペースを少し上げました。あたりは真っ暗。前後に人も居ません。ヘッドライトをつけ林道をただひたすら進みます。自分のライトの反射で道路標識が光るたび、人家?と嬉しくなり、あーあ。とがっかりします。小さい頃読んだお話で雪の森を彷徨う主人公が何度も煙突の煙とかスープの匂いとか幻覚を見るシーンを思い出します。茂みの奥から二つの目がこちらを見ているようにも感じます。恐いよー。

ふと不思議なものを見た気がしました。「えっ?」帽子のつばで見えなかった空には一面にちりばめられた星。あんなに多くの星を見たのは生まれて初めてです。空の黒より星の銀色の方が多いくらい。ライトを消して立ち止まり息が出来なくなりました。そして涙が出てきました。完走したら感動して泣いちゃうかな。と思っていたけれど、意外なところで私の感動のピークがやってきました。こんな美しいものを見せてくれてありがとう。今日ここまでこうして走れたことにありがとう。大自然につつまれるちっぽけな生き物の自分を実感しました。自然からパワーをチャージ出来るって本当なんだ。銀河系からパワーをもらったのでその後ゴールまでとても元気に走れました。

最後のエイドで待っていてくれたさやかちゃんとまりちゃん。仲間の顔を見れた事でまた最後の4kmのパワーが生まれてきます。私の大好きな梨を剥いて待っててくれたんだ。本当に嬉しかった。ゴール直前では2人に加えやまださん、けんじさんも加わりみんなの伴走と笑い声につつまれて幸せなゴールでした。

ゴール直後に田吾作のふみさんが手渡してくれたビール。最高でした。そしてその瞬間「また来年もここで100kmを走ろう」初めてのウルトラ挑戦でそんな境地に至るなんて夢にも思っていなかったのは言うまでもありません。


私たちの長い長い旅はこれでおしまいです。

それぞれのストーリーがあるけれど、一緒に参加した仲間たちに共通しているのは、みんな笑顔で幸せいっぱいだった事。こんな素晴らしい体験をさせていただいたこの大会の主催者、関係者の皆さん、地元の皆さん、そして南会津の美しい自然に心から感謝します。

南会津に元気になってもらいたい。そんな気持ちから誘いあってみんなで参加したこの大会。
元気をもらったのは、そう。私たちの方だったのでした!

<おわり>
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by piece_of_earth | 2011-11-05 10:48 | レポート
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